桃の節句
2月も末になりました。もうすぐ「桃の節句」ですね。ひな人形を飾り、女の子の成長を願うひな祭りは、「桃の節句」とも呼ばれています。なぜ「桃の節句」と言うのでしょうか?
「節句」とは季節の節目の日
「節句」の「節」には「季節の変わり目」という意味があり、昔は季節の節目の日に豊作や無病息災、子孫繁栄などを願い、さまざまな行事が行われてきました。
この節句の代表的なものが、1年に5回ある「五節句」。
- 1月7日 人日(じんじつ)の節句 <七草の節句>
- 3月3日 上巳(じょうし)の節句 <桃の節句>
- 5月5日 端午(たんご)の節句 <菖蒲の節句>
- 7月7日 七夕(しちせき)の節句 <笹の節句>
- 9月9日 重陽(ちょうよう)の節句<菊の節句>
上巳の節句(旧暦3月3日)には桃の花が咲いていた
五節句のうち、3月3日の「上巳(じょうし)の節句」が、今の「ひな祭り」になったとされています。上巳の節句にあたる旧暦の3月3日頃は、ちょうど春が訪れて桃の花が咲く頃。そのため、上巳の節句が「桃の節句」と呼ばれるように変化していき、現在もその言葉が使われているようです。
女の子がいないご家庭でも、桃の節句にお花も飾って華やかにするのもステキですね。